(勉強の話.そのスジじゃない人にはつまんないかもです.)


うーむむむむむ………行き詰っております.今の章.この章では今まで見つけた民衆騒擾の「システマティックな分析」みたいなのをやろうと思ってて,願わくばグラスゴウスコットランド西部(私の博論の対象地域)における民衆の直接行動の様式・規模等の経時的変化および独自性を論証しようと思ってんだけど,なんかどうしても叙述的になっちゃうんだよなー.


とりあえずいろんな史料をひっかきまわして見つけた騒擾の全体的な数はカウントしたんだけど,数字自体を分析対象とするのは問題があるので,それを手がかりに(ってなんかうさんくさいな(笑))経時的変容,地域ごとの分布,係争の種類による分類みたいなのを最初に議論する.んでもって各分類ごとに政治社会経済宗教的背景に留意して特徴を分析して,って感じにいまのところなってるんだけど,どうしても書いてるうちに叙述的になっちゃう.ストーリー仕立てになっちゃうんだよね.いままで書いた4章のうち3つがそういうタイプの章だから慣れちゃってるのかもしれないんだけど,それだけではないような気がする.手元の史料を組み立ててそれに基づいて段落を構成して論理構造を考えたうえで書き始めると,いつの間にか叙述スタイルになってしまう.いかんいかんと気付いて書き直してますけどね.


叙述スタイルが全く悪いというわけではないんだけど,この章の目的は全体をdescribeするというよりはsurveyしてanalyzeすることだから,出来るかぎり「こういうことがあってー,んでこうなりましたー」みたいなのは避けたいんだけど,書いてるうちにそうなっちゃう.なんでだろ.書き始める前の作業が足りないのかしら.頭が悪いのかしら.まあひとつひとつの騒擾の背景→経過→顛末を掘り下げるときにはどうしても叙述せざるを得ないし,叙述まったくなしには書くことすらかなわないわけだけど,それにしてもそのスタイルが強くなりすぎちゃって結局この章もあんましanalyticalな感じがしないんだよなー.マシューなんかは「お前のやってることは先行研究ほとんどない分野で他に頼るべき文献がないんだから,背景から何から自分で書かなきゃいけないだろうし,叙述的になっちゃうのはある程度は仕方ないんじゃねーの」なんて言ってて,まあそりゃそうなんだけど(たぶん指導教員も似たようなこと言うと思うんだけど),私としてはあまり納得がいかない.どうしたもんやら.