つい先ほど指導教員との面談終了.Murdoch先生,Dickinson先生,新しく指導教員になったPentland先生とのジョイントミーティング.このミーティングは基本的には1月から1年半の研究休暇を取るDevine先生にかわって指導教員となるPentland先生との顔合わせが目的だった.私はPentland先生にはいろんなところで会ったことがあるので当然面識はあったわけだけど,今回指導教員−学生という関係になるにあたっていちおうよりformalかつproperな感じで顔合わせをしておこう,というわけである.もちろんそれだけではなく,先月提出した第4章について話し合うためでもある.


Pentland先生のオフィスで10時に待ち合わせて,まずは私からいままでのプロジェクトの進展,今後の展望,そして第4章について少し詳しく説明をした.もちろんPentland先生も草稿を読んできていたので,彼のチェック済みの原稿を受け取って2-3質問に答えて,とやっているうちにDickinson先生が議論に加わってきて,それからは彼の独壇場.この草稿についての彼の質問,面白い点,足りない点を話した後は,今後のプロジェクトの進め方,章構成と全体の一貫性(coherence)の付け方,史料の問題等,いろいろと話をしてくれた.私が少し質問する以外,Murdoch先生もPentland先生もDickinson先生の話を聞いている.Dickinson先生が話し終わると'I agree'とか'That's right'とかで,まったく異議なし,という感じ.こうなるのも無理はなくて,実はMurdoch先生はDickinson先生の弟子,Pentland先生はDickinson先生とMurdoch先生の弟子なので,ここにいる全員師匠−弟子関係にあるのだ.じっさい経験・知識・視野の広さ・情報量等々,二人ともDickinson先生にはちょっと敵わんという感じなんだと思う.二人がDickinson先生をリスペクトしてる感じも伝わってきたし.


Pentland先生とDickinson先生に受け取ったコメント付きの草稿を見ても差は歴然だ.もちろんPentland先生もいくつか英語チェックやコメントを入れてくれていて,それはかなりありがたいのだけど,Dickinson先生のmeticulousなチェックぶりがあまりにすばらしすぎて,はっきり言って比べ物にならない.こういうフィードバックを受けると,どこをどう直せばいいのかよくわかるし,それに「よっしゃ,次はもっとちゃんとやったるで」という気持ちになる.アーギュメントやリサーチについても彼の意見がいちばん具体的で建設的で的を射ているし,なにより私のやりたいことに一番フィットする.いまのところ意見の食い違いもほとんどないし,私のやりたいことと大きく変わらない限りこのままアドバイス通りにやってみようと思う.


ミーティングが終わって私はNLSに,Dickinson先生とMurdoch先生はBuccleuch Placeのオフィスに向かう別れ際に,おもむろにDickinson先生が'Hisashi, you're doing well. Your English is pretty good, better than most foreign students. Your work is thorough and solid. You're doing really well.'となぜかほめてくれた(Murdoch先生はいつものようにうんうんという感じでうなずいていた).単なる励ましかもしれないし,まあがんばれ程度の言葉なのかもしれないけど,これは正直ちょっとうれしかった.でも先生,こっちに来てから英語が伸びて研究が進んでいるのはあなたのおかげなんですよ.いつもありがとうございます.


よーしがんばるぞー.まずは木・金・土のパーティだ!(笑)