ようやく一週間終了.今週末はいろいろあって長かった......金曜はNLSで朝から勉強して,7時くらいからデイヴ(スイス人,ディアスポラ研究)とパブで一杯やって,夜は2つパーティを掛け持ち.ひとつはPhD仲間のルイーズの誕生日パーティ,もうひとつは最近友達になったスウェーデン人の女の子のフラットパーティ.どちらも客層(っていうのかな)が若くて,まあみんな元気元気.おじさんついていけません(笑)そのうえものすごく人がたくさんいて,歩きまわるのに苦労するくらい.はじめて会った人がほとんどなので,"Hi, nice to meet you. I'm Hisashi, it's hi-sa-shi, yes, am PhD doing Scottish history. Yes, from Japan. How about you?"という自己紹介トークを少なくとも10回はやった気がする.ドイツ人,フランス人,スウェーデン人,オランダ人,アイルランド人,アメリカ人,etc......ほんとインターナショナル.土曜は中国人の友達の彼氏(アメリカ人,人類学の専任講師)の誕生日パーティ,日曜はノルウェーに行くローラの誕生日&壮行パーティと,連日パーティ続きでさすがに疲れた.


でもやっぱり,知らない人に会って,自己紹介して,おたがいの研究の話,国の話をするのは本当に楽しいものだ.ただほとんどの場合,まず私の自己紹介をすると,「なんで日本人がスコットランド史?」という質問をされるので,その説明にけっこう時間を使ってしまい,話を聞くよりは話をさせられるほうが多いんだけど.この質問はエディンバラに来てから間違いなく100回以上聞かれていると思う.そのたびに丁寧に答えてきたので,いまではすすらすら言えるけどね.だいたい説明を終えると,へー,なるほどねぇ,という感じで理解してもらえる.


今週末会った中で一番印象深かったのが,土曜のパーティで会ったアイルランド人の女の子ふたり.名前忘れたけどふたりとも東海岸の小さな町出身で,一緒の高校を出てダブリンのトリニティ・カレッジに一緒に行って,エディンバラに来た時期は一緒じゃないけど,今はふたりでフラットをシェアして暮らしているそうだ.ダブリン出身じゃないアイルランド人には会ったことなかったので,いろいろと地元の話,高校の話を聞かせてもらったんだけど,まあ面白いこと.ふたりとも地元の宗教教育に熱心な学校出身で,学校での宗教クラスの様子や(At religious classes, I was somehow told to read passages on fornication many times! I was 14 years old, so it was so embarrasing!),月一くらいで地元教会の神父さんがやってくるときの学校の先生たちの気合いの入りぶりなんかを面白おかしく教えてくれた.地元にいたときはふたりとも毎週日曜は必ず教会に行っていたみたいで(Just to make my parents happy, though),まじめなカトリックの家らしい.


この子たちなら分かるかも,と思って,前から気になっていたことを聞いてみた.「エディンバラで多くの人が金曜日は魚を食べるらしいんだけど,それってカトリックの風習っていうのを聞いたことがあるんだ.でもなんで金曜日に魚なのかわかるかい?」と尋ねたところ,「ああ,それはね,金曜日はキリストが十字架に架けられた日だからだよ.Sacredな日だから肉はダメなの.うちの弟がお母さんに同じこと聞いてたな,小さい頃」.なるほど.Make sense.


それにしても,アイリッシュはなんというか,すごくフレンドリーで明るくて話がうまくて魅力的な人(主に女の子だけど......(笑))が多い.アイリッシュの場合初めて会って会話が盛り上がってすぐ友達になる,というのはすごく多い.スコティッシュもそうかな.イングリッシュはちょっと違う.アメリカンはだいぶ違う.ドイツ人も.もちろん個人差というのは凄く多くて,特にドイツ人とアメリカ人はバラバラ過ぎるんだけど,いまのところ私の会ったアイリッシュはだいたいすごくいい連中で,すぐ友達になれる.私とデイヴとダブリンで学部生をやっていたドイツ人のレンの中では,「アイリッシュ・ガールはクール」というのは共通理解になっている.


さてさて,パブとパーティの週末は終わり.まじめなPhD学生に戻りますかね.