先週一週間も特に大きな出来事もなく平穏に終了.木曜夜にはPhDの友達連中とパブ飲み.金曜午前中はDickinson先生の学部生向けの講義に潜ってきた.友達のポーラ(PhD2年目,同じくDickinson先生の弟子)が今年のBritish historyはDickinson先生だと教えてくれて,彼女も私もDickinson先生の講義を聞いたことがなかったので,じゃあ潜ってみよう,ということになったのだ.私は1年目に学部向けのBritish historyとScottish historyに一通りでたのだが,British historyはDr Katrina Navickasという新進気鋭の若手講師,そしてDr Gordon Pentlandというこれまた新進気鋭の若手講師だったので,Dickinson先生の講義はなかった.Katrinaが今年からロンドンに行ってしまったため,今年はDickinson先生のお出ましというわけである.


講義はまあほんとすごかった.職人芸というか名人芸というか......イギリスの長い18世紀の政治システムについて,板書なし,講義ノートを見ることもなくひたすらしゃべり続けて,一気に60分経ってしまった.講義は明快この上なく,ディティールもすらすら出てきて,時折おもしろい冗談を挟みペースも軽快.200人入る大教室での講義だったんだけど,寝ている学生なんかだれ一人いなくてみんな熱心にノートを取っていた.素晴らしいの一言.どうやったらあんな風になれるんだろう.それにしてもいい講義だった.


金曜の午後はNLSで勉強して,夜は別のPhD連中とパブ飲み.いつもどおりのHow are you? - I'm good, and you? - I'm fine的会話とゴシップトーク.土曜は日中図書館で勉強して,夜は家でゆっくり.今日は家の掃除,洗濯,ホリルードでジョギングといつもの日曜ルーティンをこなした後,夕方は友達のローラとお茶.彼女は来年ノルウェーでPhDを始めるんだけど,そのための研究計画書を読んで感想を聞かせてくれと言うのでしばらく手を貸しているところなのだ.私とは分野がかなり違うので(彼女のノルウェーでのテーマは戦後期のスコットランドノルウェーの住宅政策についての比較研究)あんまり役に立っているかはわかんないけど,アドバイスを求められるというのは悪いことではない.こっちも勉強になるしね.


あ,大きな出来事というか,変化はあった.1月からDevine先生が18ヵ月の研究休暇(サバティカルといいます)を取るので,Murdoch先生と新しい指導教員を探すかね,ということになって,Dickinson先生はそのまま第3の(非公式な)指導教員,そしてDevine先生の後釜には上であげたDr Gordon Pentlandが入ることになった.Dr Pentlandはエディンバラ卒のDickison先生とMurdoch先生のお弟子さんで,19世紀前半のスコットランドのラディカリズムを研究している注目の若手研究者(ちなみに彼のPhDの外部審査員はProfessor Miles Taylorである.そういえばTaylor先生とは2-3週間前にエディンバラセミナーでお会いしたんだった).私はもちろん面識はある.エネルギッシュだし良さげな感じの人.12月頭に私,Murdoch先生,Devine先生,Dickinson先生,Pentland先生全員そろっての引き継ぎミーティングをする予定.それについては後ほど.


で,明日は歯医者さんに行って悪くなった歯の抜歯.痛むんだろうなー.ううぅぅ.正直,怖い......