今年はなんか暖かいよね,と10月のあいだはみんな話していたのだけど,11月になってからだんだん寒くなってきて,そして今日,一気にきた.最高気温5℃.朝7時の気温は-1℃.いよいよきたな,という武者震いに近いものを感じる.まあこんなこと言ってられるのも今のうちで,12月になって風が強くなってきたらもう勘弁して,とか思うんだろうけど.


1年くらい前から,週末および寝る前の読書にイアン・ランキン(Ian Rankin)という作家のリーバス警部シリーズを好んで読んでいる.ランキンはファイフ生まれのスコティッシュで,エディンバラ大卒(PhD中退).リーバス警部シリーズはエディンバラが舞台の犯罪推理小説で,地名や住所やパブなんかが現実の名前の通り作品に出てくるので,エディンバラに住んでいる私としてはとてもたのしく読めるのだ.もちろんそれだけじゃなくて,よく練られたプロットや硬質な文体,リーバスのキャラクターなんかも気に入って読んでいるんだけど.


夏の間に読んでいたMortal Causesというシリーズ6作目は夏のフェスティヴァルが舞台で,意図せぬシンクロニティを楽しんだんだけど,先週博論4章が終わってから読み始めたLet It Bleedという作品は舞台が冬でまたも現在の季節とシンクロし,リーバスが歯痛に苦しむという点でも妙なシンクロがある.面白いものだなぁ.こういうことがあると,なんか縁があるんじゃないかと思ってますます気に入ってしまう.単純ですね.


私の歯痛はずっと前に酷い時期があってからしばらく全然平気だったのが,9月の日本と10月のオーストリアの飛行機で死ぬほど痛くなったのでついに先日歯医者に行ったところ.普段は平気なんだけど,気圧の変化等で痛くなってきちゃうんだよな.検診の結果,左の下の奥歯がかなり悪くなっているということが判明したので,来週抜歯の予定.抜くのは嫌だったんだけど,親知らずがほとんど接触しているので神経抜いて云々はダメだそうな.悪名高いイギリスの歯医者さんだけど,果たしてどうなることか......


ちなみにリーバス警部シリーズは日本語でもいくつか翻訳出てます.気になる人は読んでみてください.英語のほうが抜群におもろいけどね.

Let It Bleed (A Rebus Novel)

Let It Bleed (A Rebus Novel)