フラット探し

いま住んでいる学生寮との契約が6月の末で切れるので,新しく住むフラットを探している.こちらの事情に詳しくない人に説明すると,日本のワンルームマンション/アパートとは異なり,こちらではたいてい「フラット」という単位で共同生活をするのが普通になっている.だいたい一つのフラットには3-4人住んでおり,リビング,キッチン,バス・トイレは共同で,それぞれ個人のベッドルームがある.一緒のフラットに住む人間をフラットメイトと呼ぶ.ちなみにいま住んでいる学生寮のフラットはキッチンが共有で,トイレ+シャワーのシャワールームが自分の部屋についている(こういう部屋をEn Suiteと呼ぶ).


このフラット生活のいいところは,それほど孤独な生活を送らなくてもよいこと.どうしたってキッチンやバス・トイレを使う時には顔をあわせるし,そういうときには二言三言の会話,話がのってくれば長い時間あーだこーだと話すことになる.一緒に飲みに出かけることもあるし,こういう関係が長じて親友になったりすることも珍しくはないだろう.


悪いところは,当然共同生活者になるのでお互いの生活習慣や慣習のズレが気になったり,そもそもお互い気があわなかったりするとけっこう悲惨な目にあうことだろう.静かに暮したい人がパーティアニマルと生活することになったら悪夢だし,清潔に暮したい人がそのへんに無頓着な人と暮らすのはこれも悲劇である.


うちのフラットメイトは二人ともいいヤツなんだけど,いかんせんキッチンの使い方がひどい.一方は使って汚れた皿や鍋をそのまま放っておくし,自分の食器やタッパーを棚ではなくあちらこちらに置いてキッチンを占領してしまう.もう一方は前も書いたと思うけど料理の時に煙は出すし,同じように使った食器を置きっぱなしにすることが多い.二人とも汚したら汚しっぱなしで,毎週2回(2回も!)来てくれる掃除のおばさんに申し訳ないくらいだ.ちなみにお掃除サービスがなくなる休みの期間には私がしぶしぶ掃除をしていた(こういう悲哀のもっと悲惨な例はこちらで.いやーこれは酷いわ......).


てな感じで,フラット探しにはいいフラットを探すことに加えて,フラットメイトを見極めるというけっこう厄介な作業が伴うことになるわけだ.


フラットを探すときにはたいていネット.Gumtreeというサイトにフラットメイト募集の告知がでるので,それをみて連絡を取る.日本みたいに大家さん→仲介→客,というシステムではなく,すでに住んでいる人orこれから出ていく人が告知をする.メールか電話でやり取りして,見に行く日を決めて,気に入ったら決める,という感じ.とてもカジュアルかつパーソナルである.私はけっこう物件を選んでいるので(寝室数が2or3,院生以上が住んでいる,月£350まで,できればNew Town......贅沢かな)まだ2件ほどしか見に行っていないが,どちらも微妙な感じだった.一つ目はフラットはすごくいい感じだったんだけど住んでいる人がダメ(私がフラットを見に行った日にキッチンに汚れた皿置きっぱなし,リビングで音楽ガンガン+弟が来ててゲームやってる).今日行った方は場所はすごくよくて安いんだけどちょっと汚い.フラットメイトも私の相手をしてくれた人はすごくいい感じだけどその人は出ていく人で,残る人はあまりいい感じではなかった.うーん,なかなか難しいね.


とりあえずあと2-3週間くらいでできるだけ物件を見て,早いところ決めないとなー.早く見つからないかな.

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