このあいだの土曜にサッカーの日本代表vsスコットランド代表の試合があったので,マシューとその友達と私で大学の近くのパブに試合を見に行った.待ち合わせより少し早くついたので,ウォーミングアップをする選手を映すスクリーンをコーヒー(朝なので)を飲みながら見ていると,近くにいたおっさん(朝なのに飲んでる)が


「よう兄ちゃん(Hey pal),いま日本人でスコットランドのチームにいる選手はいるのかい」
「うーんと,ナカムラがいたけどいまはスペインに行っちゃったよ.セルティックにもうひとりミズノってのがいるけど,試合には出れてないみたい」
「そうかい.で,日本はいまどうなんだい.強いのかい」
「今日のは二軍.ほら,スコットランドが離脱した選手が多いでしょ.それに一軍は2日前に試合してるから.ナカは出ないよ」
「じゃあ誰がいい選手なんだ」
「そうだなぁ......」


みたいに会話が続いた.しばらくしてマシューとサイモンが来たので我々はテーブルに移動して試合を見たんだけど(私の予想通り2-0で日本の勝ち!),こんな感じにパブでふつうに知らない人が話しかけてくるのってすごくエディンバラ的.ウィーンではなかったな.ウィーンでこういうことがなかったのは私が観光客っぽく見えたからかもしれないし,あるいは私がドイツ語ができないからかもしれない.私には確かな理由はわからない.でもやはり街に住む人のメンタリティの違いというのはあると思う.少なくともウィーンの人は土曜日の朝11時からパブでビール飲んだりはしないだろうし,見ず知らずの日本人に話しかけたりはしないと思う.いい悪いは別にして.


ウィーンはウィーンで素敵な街だし,清潔で安全でオペラが毎日観れてとてもいいところだと思うけど,私はやっぱりこういうエディンバラの田舎臭いというか,人懐っこいというか,温かいところがすごく好きだなあって思った.そんな土曜日.