というわけでバーン(The Burn)に行ってきた.金曜の午後にエディンバラを出発して現地で2泊.いやー,予想以上に良かったですよ.行ってよかったー.いちおう学科旅行とは言え院生向けのものなので,3日間のうちけっこうな時間をディスカッションに費やした.ディスカッションは自分の好きな歴史家,という軽いテーマから始まって,歴史学の新しい問題設定を創り出す史料やデータ分析の仕方,歴史学とジャーナリズムの違い,アカデミックなテーマとそうでないテーマとの違い,リサーチを効率的にこなすためにするべきこと,などなど.


ディスカッションのほかにはウォーキングをしたり,近くのEdzell Castleや最終日にはArbroath Abbeyに行ったりして観光も楽しんだ.今年はなぜか応募があまりなくて,教員3人と院生12人と少なかったんだけどその分コミュニケーションが密にとれてよかったと思う.友達増えたし.


このバーンという施設は,18世紀末(1791年)にこの場所に領地をもっていたゴードンという貴族(Lord Adam Gordon, a son of the second Duke of Gordon.あのGordon Riotsで有名なLord George Gordonと同じ家系)が屋敷を建てたのが始まり.20世紀初頭の所有者のHerbert Russellという人物がGoodenough Collegeに屋敷と敷地を丸ごと寄付し,それからは主に学生の合宿所として使われている.毎年約4000人の利用者がいるそうだ.建物は18世紀末のジョージアン建築で,入口のホールやラウンジはものすごくいい感じ.夜には暖炉に火を入れて,みんなでお酒を飲みながらいろいろと話をする.なかなか他では得られない,とても贅沢でゆっくりした時間を過ごせた.以下写真.



これがThe Burn House.地元の赤い砂岩で作られてます.



入口のホール.ジョージアンって感じ.



ホールの天井の照明.



廊下.天井も高くていい感じ.



森に囲まれた施設なので,たぶん秋は紅葉が最高にきれいなはず.



すぐ近くを流れているNorth Esk川.



ウォーキングの途中で.