しばし休養

先週火曜にサンプル章を提出してから,2日くらい勉強しないで休養をとった.水曜は天気が良かったらペントランド・ヒルズに行こうと思ってたんだけど,あまり天気がよくなくて風が強かったので中止して,国立美術館(National Gallery of Scotland)に行ってきた.


たまたま'Impressionism and Scotland'なる展示をやっていたので覗いてみた.スコットランドにもけっこう印象派の作品はあるんだねー.コレクションになにか特徴はあるかなーと思って見てみたけど,特になかったような気がする.日本でよくやる印象派展とあまり変わらない.ただ展示の仕方,というか個々の作品につけられている説明はかなり違いがあるように感じた.


日本だと絵の寓意の説明とか,どれどれには作者のこれこれといった感情が反映されているとか,やけに説明的で,美術館の人たちが(悪い意味で)がんばっちゃってることが多いという印象があるけど,ここではそうではなかったかな.その代わり絵の入手経緯や所有者の変遷,なかには購入額なんかも書かれてて,そこからいろいろと考えることができるので私としてはありがたかった.


あとはやたらとJapanese influenceが強調されている作品が多かったことかな.たしかにグラスゴウ派(Glasgow School)という印象派に強く影響を受けた一派のセクションでは,そういう日本趣味はあったし,Edward A. Hornel(1864–1933)という実際に日本に行っちゃった人の作品(こんなの)なんかは,ゲイシャとかサドウとかタコアゲとかを描いてたけど,「この絵はこれこれこういう点がUtamaroの影響を受けている」とか書いてあると,ほんとかよ〜? って突っ込みたくなる(本当だったらごめんなさい).


説明を書いている人が詳しくないのか,詳しい人が書いたけど読む人は詳しくないからいいかげんに書いたのか,よくわかんないけど,所詮イギリスでの日本のイメージって極めて限られているから,こういう感じに大雑把になっちゃうんだろうけどね.日本なんてものすごく単純化されてrepresentされちゃう.たとえばJapanese Gardenとかは,池とアーチ型の橋(なぜかだいたいは赤)があればオッケー,ってなるわけだ.日本における「英国風」とかのいい加減さと同じ.対応としては,そんなものは違う! って教えてあげるか,仕方ないよね,って流すかだと思うけど,私はだいたい後者.ただそれがいいのかどうかはよくわからない......時と場合によるか.


なんかだらだら長く書いたわりにはオチがないな......まいっか.ちなみに木曜は久しぶりにジョギングとワークアウト.体が痛い.